福岡ビジネスマナー研修・接客マナー研修・メイク研修

マナーのこと、知っていると便利なメイクのことをお伝えします

新生活が始まって

4月から大阪での新生活が始まりました。

大阪で暮らすことが決まった直後は、関西を満喫しようとはしゃいでいましたが、日に日に新型コロナウィルスが猛威をふるい出し、お茶のお稽古や送別会など様々なことが中止になり、はしゃぐ気持ちは吹き飛んでしまいました。

何より心残りだったのは、お世話になった皆さんに直接お会いしてご挨拶ができなかったことです。後ろ髪を引かれるとはこういう事なんだろうなと考えながら、引っ越し当日、新幹線に乗り込みました。何度も経験していますが、片道切符を手に乗車する時は寂しさと希望が混じりあった何とも言えない気持ちになります。

生活が落ち着きましたので、講師の活動を少しずつですが再開いたします。

関西の皆さん、よろしくお願いいたします。

言っている事としている事が違うようですが・・・。

研修に伺った時のことです。

お電話とメールで事前打合せを行いましたので、実際に伺ったのは研修当日でした。通された打ち合わせスペースには4人掛けのテーブルがあり、掃除が行き届いていて大変気持ちが良い空間でした。

テーブルの上には朱肉と捺印マットが置いてありましたので、「お客様に捺印をしていただくことが多いのだろうな」と思い、事前に考えていた研修内容に捺印のロープレを組み入れようと思ったのです。

 

研修が終盤に差し掛かり、捺印のロープレをご提案すると、「捺印してもらうことは、ほとんど無いです」とお返事が。

 

想像しなかった答えに驚きつつ「どうして、朱肉と捺印マットを置いているんですか?」と尋ねると、「ずっと置いてあるから・・・」、「どうしてと言われても・・・」と困った様子でお答えになる皆さん。

 

「滅多に使わないのなら、しまってください。そして、よく使うリーフレットなどを置くように改善しましょう。店内環境を整えるとはこういうことです」とお伝えしました。

 

店内環境を整えるというのは、小さな積み重ねで劇的に変えることができます。

皆さんのオフィスは、使わない事務用品を出しっぱなしにしている、有効期限が切れたパンフレット・リーフレットを置いているなどしていませんか?

社員・スタッフの心がけ次第で、店内環境は必ず変わります。

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メイクレッスン

先日、メイクレッスンにいらっしゃったお客様(Iさん)のお悩みは、ずばりアイメイク。

職場で目力が無いと言われたのをきっかけに、ネットや雑誌などで調べて色々試しているけれど、思うような効果が出ないとのことでした。

 

まず、プリントを使ってアイシャドウ、アイライン、マスカラの役割についてご説明しました。この時点で「知らなことばかりです。役割なんて考えたことありませんでした。」とIさん。

次は普段お使いのメイク用品を使って実際にアイメイクをしていただいたのですが、「ストップ!ストップ!」と声をかけた後に私の突っ込みが入り、Iさん大笑い。この繰り返しでなかなか先に進みません(笑)

 

まつ毛がゴッソリ抜けてしまいそうなビューラーの使い方、ダマになること間違いナシのマスカラの付け方など、目力が無いと言われてしまうメイクの仕方だったのです。

ほんの少しのテクニックを知ることで、同じメイク用品を使っても全く違うことにIさんは驚かれていました。習慣になってしまった方法を改めるには、時間と努力(意識すること)が必要ですが、Iさんならきっと続けられると思います。次回の眉レッスンまでにアイメイクをぜひマスターしてくださいね!

 

 

福岡県ビジネスマナー講師接客接遇マナー講師メイク講師

心弾む嬉しいメール

先日、札幌でお箸の使い方レッスンを受講して下さったAさんから、再受講を希望するメールをいただきました。

 

婚活中だったAさんは、正しいお箸の使い方ができず、婚活パーティーに行っても箸使いが気になってしまって男性とお話することに集中できなくて、活動があまりうまくいっていないことを悩んでいらっしゃいました。

本やネットで調べて、正しい箸使いをマスターしようと努力したけれど、うまくできず、当ホームページにご相談のメールをくださったという経緯があります。

 

60分のレッスンでコツをつかんだAさんが「何十年もできなかったことが、あっという間にできるようになるんですね!次回の婚活パーティーが楽しみです。」と笑顔でおっしゃっていたことを、3年経った今でもよく覚えています。

当時は、お箸のレッスンを開講していなかったのですが、正しい箸使いをマスターすることで一歩前に踏み出せる勇気が持てる方がいらっしゃるのであれば、ぜひ応援したい!と開講にいたりました。

 

そんなAさんからの3年ぶりのメールは、現在、婚約中であることと、両家揃ってのお食事会の前にもう一度チェックして欲しいと、幸せなご様子が感じられる文面でした。

 

現在、福岡在住のため残念ながらAさんのご希望に沿うことはできませんので、和食のテーブルマナーのポイントをいくつかお伝えし、そして正しい箸使いがしっかり身についていらっしゃるのだから自信を持ってほしいとメールを返信しました。

 

魅力的な大人の女性であるAさんの伴侶になる男性は、きっと素敵な方なのだと思います。どうぞいつまでもお幸せに♪

 

 

 

その言葉遣い、大丈夫ですか?

接客の際、何気なく使っている言葉遣いがお客様をガッカリさせていないでしょうか。

 

先日、エステサロンにお邪魔した時のことです。

温かいタオルで顔を拭きながら、エステティシャンはこうおっしゃいました。

「拭き残しは無いですよね」

 

エステの後に飲み物とお菓子が出るとのことで、とても楽しみにしていたのですが、あいにくアレルギーで食べられないお菓子だったので「アレルギーがあるのでお菓子はいただけないんです。ごめんなさい」と言うと、「飲み物もいらないですよね」と先ほどのエステティシャン。

喉が渇いていましたが、「はい、いらないです」と答えてお店を後にしました。

 

技術力がある方なのに、言葉遣いが全てを台無しにしています。

 

「いらっしゃいませ」、「ありがとうございます」などの接客用語が大切なのはもちろんですが、それ以外の言い回し(マニュアル化できない言葉遣い)はもっと大切です。

 

お客様をガッカリさせてしまう言い回しをしていませんか?

 

 

葬儀の形式について考える

福岡県の皆さん、初めまして!

マナー講師・メイク講師の緒方洋子と申します。主人の転勤に伴い、4月に札幌から引っ越して参りました。16年ぶりの福岡県での生活を楽しみたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 

福岡での初めてのブログは、葬儀の形式についてです。

 

先月、祖父が亡くなり通夜、葬儀、三日参り、初七日法要まで参列しました。葬儀は一般葬でしたので、家族、親族以外に祖父が生前お世話になった地域の皆さん、ショートステイのスタッフの皆さんなどが参列してくださり、祖父は沢山の方にお世話になっていたのだと改めて実感し、全員ではありませんがお礼を述べることもできました。

 

昨年、友人のお父様が亡くなり、家族葬で葬儀が執り行われました。後日、「遺言だからと家族葬にしたけれど、一般葬にするべきだった。」と友人が言うのです。葬儀後にご自宅への弔問客が絶えず、1ヶ月くらいは対応に追われて大変だったこと、「最期のお別れをしたかった」と涙を流す方がいらっしゃり、「父が亡くなって悲しいのは家族だけではないのだ。周囲の人のためにも一般葬にするべきだった」と友人は語っていました。

 

一般葬、家族葬以外にも形式があり、どの形式が正しい訳ではありません。それぞれのメリット、デメリットを考慮した上で形式を選ぶ必要がありますが、最期のお別れをすることで気持ちの整理がつくという側面が葬儀にはあることを心にとめておき、専門の方とご相談しながらデメリットを少しでも無くす方法を見つけ、お別れができることを願っています。

 

 


爽やかな少年達

先日、大通公園近くで信号待ちをしている時に、ガイドブックを手に持った、5、6人の修学旅行生グループとすれ違ったのですが、中学生らしき彼らの楽しそうな笑顔がとても印象的で、つい後ろ姿を目で追ってしまいました。

 

オフィスビル前の歩道に停められた自転車が倒れてしまうほど風が強い日で、その前を通った彼らは、みんなで協力しながら自転車を一台一台立て始めたのです。

誰かが言い出した訳でもなく、彼らにとってはそうするのが当たり前なのでしょう、ほぼ同時に皆の手が自転車に伸びていました。

10台ほどの自転車を全て立たせると、何事もなかったように、またニコニコ笑いながら楽しそうに歩いて行ってしまいました。

 

彼らの自然で爽やかな行動に、ただただ感動しました。

 

どうして、このような行動ができるのか・・・。ご家庭、学校、地域の深い愛情による躾や指導が彼らにしっかり伝わり、身についているのが理由の一つでしょうか。

 

この日はオフで自宅でゆっくりしたかったのですが、どうしても済ませなければならない用事があり、気分が乗らないままの外出でした。感動的な出来事を目撃できて外出して良かったと、先ほどまでの気分はどこかに吹き飛び、とても穏やかな気持ちで一日を過ごすことができました。

 

「今どきの若者は・・・」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、はたしてそうでしょうか。大人こそ若者から見習うべき点が、たくさんあると思います。(駐輪禁止の歩道に駐輪したのは、彼らより年上(大人)がほとんどのはずなのですから)

 

 

違和感を感じることができますか?

先日、あるホテルに宿泊した時のことです。

インテリアや調度品にこだわっていることが一目で分かるのですが、残念ながら「おもてなしの心」を感じることができませんでした。

 

棚には埃。ガラスのショーケースには手あか。脱衣所の扇風機の羽には埃がびっしり。すでに終わったイベントのポスターが貼りっぱなし。チェックイン時に声をかけないとスタッフルームから出てこないスタッフ・・・。

ハード面は立派でもソフト面が追いついていない典型で、とても残念でした。

 

前述した点は全て、従業員の心がけ次第と工夫で解決することばかりです。

「残念な状況」が当たり前になってしまい、指摘されるまで気がつかないというのは、接客業として致命的な弱点です。指摘されるまでと書きましたが、お客様がご指摘になることはまずありません。「二度とあの店には行かない」と思いながらお帰りになり、ご家族やご友人にお話しになり、「行きたくない」と思う方がどんどん増えていくのです。とても怖いことですが、これが現実です。

 

ハード面のリニューアルは大切ですが、お金がかかることですので簡単にはできないでしょう。

しかしお金をかけないソフト面のリニューアルなら、今すぐにできるはずです。

 

皆さんの職場は「残念な状況」に陥っていませんか?

見つけるヒントを一つ。お客様がお立ちになる場所、椅子に座って冷静に店内を見回してください。何か違和感を感じることがありませんか?いえ、感じなくてはならないのです。

店内環境を冷静に見つめることができる、シビアな目を持ちましょう。それがソフト面を変えていく第一歩です。

 

 


 

嬉しい再会

先日、地下鉄に乗っていると「先生!」と声をかけられました。
振り向くと、面接指導を担当したAさんの姿がありました。

 

客室乗務員の面接があるので指導をお願いしますと言ってきた時のAさんはどこか頼りなく、幼さが残る立ち居振る舞いにも問題がありました。

前年にも応募し、不採用になったことを聞いていましたので、2回目でぜひ入社して欲しいと熱がこもった指導をしたこと、どんなに叱られても、注意されても指導を受けてくれたこと、見事に内定が出て手を取り合って喜んだことをつい最近のことのように、鮮明に覚えています。

 

「仕事は面白いですか?」と尋ねた私に、「はい!毎日、楽しくて面白いです!」と満面の笑みで答えてくれた彼女は、当時の頼りない幼い雰囲気はなく、しっかりした大人の女性へ変身していました。

 

人が成長するきっかけは様々ですが、仕事が人を成長させるのは間違いないと思います。

仕事が楽しいと即答できる彼女がとても眩しく、頼もしく感じました。

 

「本番の面接よりも先生の面接指導の方が緊張しました」とAさんがおっしゃったのには、苦笑いでしたが・・・。

本当の優しさ。

先月、8か月ぶりに帰省した時のことです。

10人ほどが並んでいるパン屋さんがあり、せっかくなので私も並んで買ってみることにしました。

 

私の前の女性と、後ろに並んだ女性との3人で、たわいもないおしゃべりをしながら順番が来るのを待っていました。

こちらのパン屋さんは、テレビ取材を受けてからますます有名になったこと、大人気のクリームパンを、お2人とも買いにいらっしゃったことなどを教えてくださいました。

 

ガラスケースにパンが並べてある対面方式のお店で、前の女性の番になった時、クリームパンは1つしか残っていませんでした。お買い物を済ませた女性が、「せっかくですから、クリームパンを召し上がってくださいね。私はいつでも買えますから。」と笑顔でおっしゃってお帰りになりました。クリームパンを買いに来たとおっしゃっていたのに、他のパンを買われていたのです。

 

驚いている私に、後ろの女性が「初めていらっしゃったのですから、クリームパンを買って下さい。私もいつでも買えますから。」と笑顔でおっしゃいます。

せっかくのご厚意なので、お言葉に甘えて最後のクリームパンを購入し、後ろの女性に丁寧にお礼を述べて、お店を後にしました。

 

なんて優しくて思いやりに溢れた女性達なのでしょう。本当に感激しました。また、驚いてしまって、前の女性に十分なお礼が言えなかったことを後悔しました。

 

見ず知らずの第三者への優しさが大切だと分かっていても、それを行動に移すには、タイミングや勇気がいる時もあって難しいものです。お2人のように、自然にさりげなく優しさを行動に移せる女性になりたいと強く思いました。

 

お2人の優しさで買えたクリームパンは、とてもとても美味しかったです。